パパ活を通して、パパを好きになってしまった私の話です。
私は幼少期から父からの愛に飢えて育ちました。母とは仲良く、まるで小さい頃からいつも一緒に姉妹のような暮らしぶりで、2人でいろんな街にいったり、温泉にいったりしていました。しかしその風景や思い出に父の姿はありません。
父は私がまだ物心つくまえに亡くなりました、写真を母から見せてもらうことがよくありました。
若い父、私が生まれて25くらいで亡くなったそのさみしそうな瞳は、私にはすこし特殊な輝きをみせていました。私は父を、父としてみれず、1人のカッコいい男性として見てしまっていたのです。
仲良しだった母のもとを離れ、大学に通いながら一人暮らしをはじめた私は、アルバイトをはじめました。初めての給料日、私は愕然としました。こんなにも税金で持ってかれるのかと。
私はお金が大好きでした、母はシングルマザーでしたが父の遺産があり、いつもお小遣いをくれていましたが、一人暮らしをした私はなるべく母には負担をかけず、自足自給してみせる!と鼻息荒く実家を離れたため、これからの計画の頓挫しそうな状態にこころはぐらつきました。
そんな時、ふと友達から思いがけない連絡がきました。
「例のパパ、来週会ってみない?」
私は以前から、友人のA子からパパ活の誘いを受けていました。私は自分でゆうのもなんですが、かなり顔は良いのです。
A子に前々からプッシュされていた私は、少なすぎた給料明細をぐしゃぐしゃにして、そのパパに会うことになりました。
高級レストランの前で待ち合わせをした私の前に現れたのは、あの母が見せてくれた写真の父にあまりにもそっくりなパパでした。
写真の父がちょうど50すぎたらこんな顔だろうなとゆう風貌でした。
私は彼を好きになったのは、その瞬間の刹那でした。
ここまで読んだあなたは、これが小説の一コマかと思ったかも知れません、しかし現代におけるパパ活の世界では、こうした父からの愛情不足と、賃金の低さ、そうした背景によりパパ活相手を好きになってしまう環境はおおいにあるのです。
金稼ぎ、パパとの恋愛、この二つの要素が存在するのです。
パパと呼べる存在を、彼氏にしたいと思う子も一定数います。その多くは父からの愛を受けずに育った子たちです。どうかパパ活をされる方々は、優しくお互いを尊重できるような関係を築いていってください。